何番目に好きな男と結婚するのが幸せなのか?アンケートで調査

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何番目に好きな男と結婚するのが幸せなのか?アンケートで調査

結婚に関する定説で「女性は、二番目に好きな人と結婚した方が幸せ」というものがある。「愛される側にいたほうがパワーバランス上で有利」だとか「顔を合わせるたびに夫にドキドキしていたら心臓に悪い」だとか、そもそも「一番の男を捕まえられなかった」だとか、いくつかの理由が挙げられるだろう。

「独女通信」読者の既婚女性(ややこしいですね)にアンケートを実施し、「今まで恋愛した中で、何番目に好きな男性と結婚したか?」と尋ねたところ、「一番目」と回答した人が45%と最多。だが一方で、「二番目」が31%、「三番目」「四番目」が合わせて15%、「五番目以降」が9%いたのである。「五番目以降」って、ただの友だちじゃなくて?

■イケメンだが気が休まらない「一番好きだった」夫

独女としては「何番目に好きな人と結婚すると、幸せになれるのか?」を知りたい。まずは一番好きな男性と結婚した妻たちの意見をのぞいてみよう。

「主人は優しくて妻夫木聡似のイケメン、毎日見てても飽きません。渋みが増して、年を経るごとに素敵になっていきます」「初めて知ったんですが、イケメンって、中年太りしないんですよ! 2着目1000円の激安スーツもかっこよく着こなせるからすごい」「顔が理想だから、どんな姿を見ても許せちゃう」

一番好きと思われる男性は、妻にとって外見も理想的。部屋とYシャツと妻夫木。マイライフ with イケメン。離婚しなければ、墓までイケメンと一緒である。何より「一番好きなイケメンと結婚して、理想の顔面の息子が産まれた」という幸せよ。こうなったら、全SNSで、家族自慢をつぶやかずにはいられないだろう。

一方でデメリットもある。

「私の性格、ファッション、行動パターンのすべてが、夫と結婚するための努力の賜物です。でも夫はそれが私の本性と信じこんでいる。バレたくないので、人格から自分を変えようと努力中。いい意味で油断できません」

「惚れた弱みを見せないよう、夫婦で男女の駆け引きしてしまい疲れる」「夫の携帯ののぞき見がやめられない。スマホになり、メールチェックしにくくなったのが悩み」「夫のことが大好きだったから、裏切られたときのショックが大き過ぎて立ち直れません……」

浮気の心配や心変わりの不安が結婚後もつきまとう。夫を愛すればこそ、なんだけど。

■安定感のある幸せの裏に「忘れられない過去の恋」

イケメン夫と比較したら、二番目以降に好きな夫との暮らしは平穏そのものだ。「たとえ浮気されても落ち着いて対処できる」ほど、夫に対するパッションは低い。そうとはいえ結婚は生活であり、夫は家族。ときめきはなくとも、サザエ一家のような、夕焼けのなかで笑っている毎日にこそ、幸せの本質がありそうな気もする。

「結婚してから八年たちますが、心に余裕があるのかケンカをしたことがありません」「いろいろ付き合ってきたけれど、夫がいちばん思いやりにあふれた人だった。金銭的にも恵まれています」

「結婚記念日や家族の誕生日に、にこにこ笑ってケーキを買って帰ってくるような夫です。正直、好きでたまらない相手だったわけではないけれど、一緒になったよかったと心から思います」

気になるのが「5番目以降」に好きな人と結婚したケース。「夫は幼馴染み。恋愛の対象ではなかったけれど、結婚して一番大好きな人になりました」というほっこりした意見がある一方で、「完全に経済力重視で選びました。ときめきなんていつかなくなるもの。容姿の好みや恋愛感情は一切考えなかった」という殺伐とした声も。

結婚後、「圏外からトップ1へ」と夫の魅力が急上昇するのならいいが、圏外のままだとつらい。「つねに他の男性が好きでなかなか忘れられない。苦しい」「夫婦お互いに、相手を異性として見ることができない。子どもが独立したら一緒にいる意味がわからなくなりそう」「いまだに夫を元彼と比べてしまう」などなど。アンケートにはなかったが、実際、不倫に走る妻も少なくないだろう。

「何番目の男と結婚すると幸せなのか?」に回答はなく、何番目の男であれ、結婚後に一番好きになれれば幸せである。ふたを開けてみないとわからないが、優しさがあり、まじめにコツコツ働く男性に伸びしろがありそう。
やっぱフグ田さんかなぁ、フグ田マスオさんかなぁ、商社マンだしなぁと、よこしまな心で「サザエさん」にチャンネルを合わせるのだった。(来布十和)